ユビサキからあなたへ
手を振る恵を滲んだ世界に焼きつけて、俺はまた歩きだした。



今度は絶対に振り向かない。

たとえ何があっても。













きっとこの先、いろんな出会いが俺を待っていることだろう。


そのひとつひとつがどんな出会いであっても、恵をモノサシにしちゃいけない。
わかってる。




でも何年後かに自分の人生を振り返ったとして、いい恋愛をしたと誇れる人に出会えた。

それだけで充分幸せだ。
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