ユビサキからあなたへ
そしてあたしと同じ4組の藤田佳奈。





佳奈は…、





「木下さん?」

先輩の声で我に返った。



「あ、すいません。」

「大丈夫?」

「大丈夫です。…えっと…。」

「ごめんね。急な話で…ビックリしたよね?」

「……はい。」

「でもみんなが選んでくれたわけだしさ、思い切って出てみなよ!木下さんなら絶対イイ線いくって!」



この人、

何を根拠に言ってるんだろう…。

何も知らないくせに。
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