天使の条件
すると、それを見計らったように白い羽が空からフワフワリと落ちてきて私の鼻にちょこんとのった。






なんてタイミングのいい…



私はその羽をつまんで、ふっと息を吹きかけて飛ばした。



「きっと天使がそろそろ時間だと言ってるんだわ」




自ら命を絶つ私が逝く場所は


天国か



地獄か



そんなことどーでもいーけど、迎えにきてくれるとしたら天使がいいな





あの憧れ、渇望した、白さをもつ天使に少しでも触れられたら…





私も……




なんて、メルヘンな乙女じゃないんだから





この場の雰囲気にのまれて少し悲劇のヒロイン的思考になりすぎたわ


私は2、3度頭をふって自分に気合いをいれた。


よし!
逝くぞ!!!
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