天使の条件
背後には扉。
もちろんあきません。

そして私の顔横には天使の手。

皆様お馴染みのあの一度は女子が憧れるあれをしている状態。



ときめくよねこれ。
まぁ私は今別の意味で心臓騒いでますがね。



天使は息がかかる距離まで顔を寄せてオイと凄んだ。



「なんでさがったんだよ」


えっ?そこにキレてたんだ!?



私は目をパチクリとさせてオドオドと答える。



「いや…あの…後ろにさがるのが癖で…」



どんな癖だよ!!!
自分で言ってて苦しいわ!!



こんなの通じるわけないし…あぁもう正直にあなたを避けましたと言って…



「そうか!癖か!ならしょうがないな!」




通じたー!!!

天使ってバカ?
いやあれか?猜疑心はないキレイな心なのか?


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