天使の条件
パニック起こした私は天使の胸ぐらをガッと掴んだ。



「なんなの…本当になんなのよ今の!?」



「驚いたか?そりゃ良かった」



良くないわ!!!


妙に嬉しそうに笑う天使に心の中で力強くつっこむ。



「さっきも言ったけどよ。とりあえず落ち着けって。物事には順序ってもんがあんだよ。どんなにテンパっても不思議でも今は黙ってろ。な?」



全部説明すっから。

そう言って天使は私の頭をポンポンと撫でた。



その行動に微かな安心感を覚えてしまった私は、心の底で本当にコイツ天使なのかもしれないと思った。






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