天使の条件
私は大きく息を吸い込んで、ゆっくりとそれを吐き出した。








今から私は自殺する。






あの冷たくて固い灰色へとダイビングして自らの命を絶つのだ。




私はリアルにその様を想像して下をのぞく頭を引っ込めた。



恐いか、恐くないかと聞かれたら、それはもう恐いに決まってる。



だってきっとすごく痛い。


こんな高さから落ちたことないから分からないけど痛いに決まってる。


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