天使の条件
「そうだな、まずは試験の説明すっか。」




天使は巻物を広げた。



「天使…といってもな、まだ正式にはそうなっちゃいねーんだよ」



「え?どーゆーこと?天使は天使じゃないの?」




「あー…まぁこれがややこしいんだわ。例えんならまだ研修生って感じ。で、正社員になるにはそれなりのノルマと勉強が必要なんだよ」



「ほー」



「で、その勉強っつーのがオレ達に必要不可欠な天使の条件を身につけることを意味するんだよ」



天使の条件?

「なにそれ?」



そう問いかけると天使は広げた巻物をトントンとキレイな指で示した。



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