天使の条件
全身に鳥肌がたち、聴覚は音を捉えることをやめ、視界は黒く染まった。



足元から地面が消えて、その暗闇に真っ逆さまに落ちていくような感覚で、心臓はジェットコースターに乗った時よりも冷えきった。






自分がどこにいるのか、何をしてるのか、全てが分からなくなって、全ての感覚が散乱して、また一つにまとまった時。





私はただただ恐ろしかった。
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