キミの隣のイケメン君.

「今から彼氏と会うから。ごめんね」

やっぱり…

「わかった。」

「朝来たから、道わかるよね?」

「た、ぶん…」

方向音痴だからすぐに道に迷ってしまう…

一人で帰るのすごく不安…



とぼとぼと一人で学校を出て歩く…

そう言えば…この近くに男子校があるって…かっこいい人いるかな?



あれ?ここどこ?駅どっち?

ぼんやり歩きすぎた…さっそく迷子になってる

ここ人通り少ないし…どうしよう…





無我夢中で走っていると



どんっ!



「いったぁ~」

お尻痛い…

「大丈夫?」

頭の上から、男の人の声が…

逆光でよく顔が見えない…

「はい!」

差し出された手を握って引っ張られた。思いっきり引っ張られたからよろけて、彼の胸の中に…

「ごめんなさい!」

思いっきり離れた。

「こっちこそよく確認せずに交差点でたから…」


かっこいい…

整った顔してるな…身長もけっこうありそう…

食い入るように見てしまっていた。

「やっぱり、どこか痛い?」

「い、いえ!大丈夫です!」

いけない、いけない。つい、かっこいいから見とれてしまった。

「そう。よかった。じゃあ」

彼があたしの横を通って行こうとする。

ランニングの途中だったのかな?ジャージ姿だし…後ろ姿もかっこいい!



「あの!!」



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