キミの隣のイケメン君.
瞬のお母さんはレストランのシェフらしく夕方仕事に戻ってしまった。
「もうすぐ父さんたちが帰ってくるから」
葵ちゃんが甘いミルクティーを入れてくれた。
この家族甘党なのかな?
「甘いからびっくりでしょう?」
葵ちゃんがくすくす笑いながら聞いてきた。
「瞬が甘党だから?」
「うん。お兄ちゃんは紅茶とかコーヒーとかは甘くしないとむりだから」
「葵、うるさい」
瞬に一括されて葵ちゃんは黙ってしまった。
お兄ちゃん力半端ない…
「ただいま」
玄関から男の人の声が聞こえた。
瞬のお父さんかな?
奏くんじゃないこの声
リビングに入って来たのは、瞬に似てる人。
お父さんもカッコいい!!
「もしかして、瞬の彼女か?」
「はい、初めまして山崎杏です。」
「瞬の父です。」
瞬や奏くん、葵ちゃんがかっこいい、かわいい理由がわかったよ!!
また玄関からドアが閉まる音が聞こえてきた。
「ただいま。」
と言いながら奏くんが入って来た。
「みんなそろったから父さんが着替えたら、行こうよ!」
葵ちゃんがバックを持って言った。
どこに行くんだろう?
「杏、荷物置きに行ってこよう」
瞬が自分の荷物とあたしの荷物を持った。
「瞬、杏ちゃんは葵の部屋で寝てもらうよ。」
お父さんがリビングを出て行こうとする瞬に行った。
「なんでだよ?」
「彼女とはいえ、人様の娘さんを預かるんだ。それぐらい当然だろう?」
お父さんは葵ちゃんに部屋に案内するように言った。