キミの隣のイケメン君.
2階に上がると、5つドアが見えた。

階段から一番近い部屋が瞬の部屋で、その隣が葵ちゃん、向かい側が奏くんそれから瞬の両親とトイレらしい。

「あたしの部屋ここね。」

葵ちゃんの部屋は白やピンクを基調とした女の子らしい部屋だった。

本棚に写真立てが置いてある。

これ瞬かな?

葵ちゃんと奏くんが小学校を卒業した時に撮ったらしい家族写真や誕生日の時の写真などたくさん飾ってある。

瞬っていつからサッカーしてたんだろう?

飾られてる写真の中に一枚だけサッカーボールを持ってる小学3年生ぐらいの写真があった。

「あとでお兄ちゃんの写真見せてあげましょうか?」

葵ちゃんがにっこりと笑った。

「いいの?」

そう聞くとうんと頷かれた。

「早くしたに降りよう。今からお母さんが働いてるレストランに行くんだよ。」

「そうなの!?」

「うん。予約とってるから」

緊張するなぁ…いろんな意味で





歩いて行くぐらい近い所にあるのかな?

5人ぞろぞろと歩いている。

「杏さんはどうやってお兄ちゃんと出会ったの?」

あたしは葵ちゃんと並んで歩いている。瞬はというとお父さんと奏くんと先に歩いてる。

「恥ずかしいんだけど、最初はあたしが迷子になってその時に会って道案内してくれたの。」

「お兄ちゃんがそんなことしたんだ。」

珍しいのかな?

「そのあと部活の応援に無理矢理友達に連れて行かれてそこで再会したの」

「杏さんでよかった!お兄ちゃんの彼女が。」

本当にあたしでよかったのかな?



レストランに着いて予約席に通された。

さすがにみんな来慣れてるからメニューを見ないで注文している。

「ここにきて食べるの決まってるから。杏はメニュー見て決めなよ」

瞬にメニューを渡された。
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