キミの隣のイケメン君.
瞬side

杏がかなり焦っている。

そりゃあそうか、家族はここに来たら食べるの決まってるから

「オムライスで」

小さい声で、店員さんに頼む杏。

小動物で可愛い


「学校の時の瞬はどんな感じかい?」

注文し終わっていきなり父さんに質問されている杏。

「父さん、俺男子高だよ。」

たまに抜けてる父さんにつっこみを入れた。

「あっ!そうだった。お前たちどこで会ったんだよ?」

「杏のとこの女子高と姉妹校らしくて、女子がたくさん応援しに来てるんだよ。その中にいた」

簡単に言うとこれだよな?

「本当かい?」

息子のこと疑うのかよ?

杏はいきなり父さんに聞かれて驚いている

「その後友達から紹介されました」

落ち着いて杏が付け加えるように言う。

「あんまりお兄ちゃんが言うことあてにならないね」

たまに葵きついこと言うよな!

「なに話してるの?」

料理を持ってきた母さんが席に着いた。

「いっぱい食べてね!奏くん、明日何時に家出るの?」

奏の奴、まさか仕事に行くのに母さんに起こしてもらってるのか?

「明日は休むだよ。2泊3日で優奈たちと旅行の日だよ。」

奏が呆れ気味で返事をすると、母さんは思い出したように「そうだったね」と言ってキッチンに戻って行った。

「瞬、みんなのこと頼むよ」

たまか…

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