キミの隣のイケメン君.
「どうかな?」

顔を赤らめながら聞かれる。

正直こっちも照れる。

「可愛いよ?」

なんで”?”マークつけてんだよ!俺!

「浮き輪膨らませたら海行こうか?」

「うん!」



膨らませ終わってテラスから砂浜に降りた。

「砂暑いよ!!」

足をバタバタしてる杏が可愛く見える。

「そのうち慣れる!杏って泳げるの?」

口の端を上げて意地悪そうに笑うと、杏は眉間にしわを寄せた。

「泳げるよ!」

俺から浮き輪を奪い取って走って先に行ってしまった。

サッカー部をなめるなよ!

あっというまに杏に追いついた。

「俺に勝とうなんて100万年早い」

ニって笑うと杏が顔を真っ赤にした。




最初は砂浜を歩いている奏にみんなで水をかけたりして遊んでいたけど、そのうち杏と2人で遊んだ。


「飲み物取ってくるから待ってて」

杏と浮き輪を置いて、別荘にジュースをとりに戻った。



テラスからすぐにリビングに上がれる。その奥にはダイニングそれからキッチン。
ホームパーティーができる広さだ。

「あれ?瞬兄帰ってきての?」

冷蔵庫からジュースをとりだしていると水着姿の優奈に声を掛けられた。

「飲み物取りに来ただけ。優奈は?」

「葵たちが2人で浜辺をデートしてくるって言ったからもう戻ってきてたの。奏が暇かなって思って」

奏に遊び相手をしてもらおうと思ってるのか?

「瞬兄、奏見た?」

「見てないけど」

優奈は腕を組んでどこに行ったのかなとか呟いている。

「俺戻るよ。奏ならその辺ぶらついてるだろ?」

俺がテラスに出ようとした時



「瞬兄、待って!」



優奈に呼び止められた。

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