キミの隣のイケメン君.
杏sdie


瞬、遅いよ!


ようやくみんなとも慣れて、瞬とも2人っきりになれた


たかが飲み物をとりに行ったのに遅くない?


ビーチからテラスに上がろうとした時、別荘の中に2人の人影が見えた。

一人は背が高いから男の子、もう一人は女の子かな?

よく見て見ると瞬と優奈ちゃんだった。

何してるのかな?

テラスに上がろうとした時、腕を引っ張られた。

「うぐっ!?」

誰?

「しっ!」

この声は奏くん?

そのまま奏くんに押えられたまま、中の様子を見る方になった



「瞬兄のこと好き!」

大きい声だったから聞こえてきた。

優奈ちゃんって…

「ずっとずっと好き…瞬兄に彼女ができた時には諦めようとしてきたけど…無理」

そう言って、優奈ちゃんが瞬に近づいた。

嫌!!止めて!


ぎゅっと目を閉じると、奏くんにテラスとは違う方向に引っ張られた。

奏くん!?


少し離れてから、奏くんが砂の上に腰を下ろした。

もしかして奏くんって優奈ちゃんのこと好きなの?

「杏さんも座りなよ」

「う、うん…」

奏くん、悲しそうな顔をしている

結構ショックだよね?あたしもショックだけど…

「優奈は、本当に小さいころから瞬兄のことが好きなんでよ。俺なんて兄弟みたいにしか見られてない。だから、瞬兄よりすごいんだぞって思わせたくて芸能界に入ったんですよ。」

海を眺め悔しそうに言う。

「そうなんだ…あたし、瞬のこと横取りしたようなものだよね?」

「杏さんは横取りなんてしてません!正直、瞬兄から彼女がいるって言われた時には驚きました。今までは友達伝で知ってたし、自分から進んで親に紹介するのも初めてです。」

あたし瞬の初めてを結構貰ってんだ…

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