キミの隣のイケメン君.
気が付いたら声をかけてしまった。

どうしよう…

「駅までの道教えてくれませんか?」

とっさに出た言葉だった。

何道に迷ってることをばらしてるの!あたしは!!

「駅?いいけど」


彼があたしの方に戻ってきてくれた。

「途中まで一緒に行こうか?俺もそっちの方に行くから」

「えっ?」

このイケメン王子と?

「ほら、行くよ。」

王子が先に歩きだした。

歩くの速い…



大きな道路に出た。

「この道をまっすぐ向こうに行ったところに駅があるよ。もう迷子にならないように」

そう言って、駅とは逆方向に走って行ってしまった。

かっこよかったなぁ…あっ!名前聞くの忘れてた…しかもお礼も言ってないし!!

またどこかで会えるかな?



言われた通りの道を歩いて、家まで帰った。



また、あの王子に会えますように!


乃々に報告しなきゃ!




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