キミの隣のイケメン君.
「ちょっ!何すんの?」
少し薄暗いから、どれぐらい顔が真っ赤なのかわからないけど
「キスに決まってるだろ?」
「それはわかるよ!もう、いきなりしないでよね」
顔暑いよぉ~とか隣に居る杏が嘆いている。
「俺先に行くな。」
「まってよ!ほって行くの?」
「顔のほてりとってから来な」
そう言い残してリビングに向かった。
「相変わらず早いね。お兄ちゃん。」
葵は優奈にみつあみをしてもらっている最中だった。
「ああ」
「瞬兄、杏さんに会わなかった?」
「あったよ。忘れ物したって部屋に戻って行った。」
嘘も方便だろ?
「へぇ~お兄ちゃん。杏さんにキスしたでしょ?」
えっ!?見てたのか?
葵の突っ込みに動きを止めてしまった。
「図星みたいだよ。」
葵がニコッと笑った。