キミの隣のイケメン君.

部活が終わる前にリツちゃんは塾だと言って帰った。

人だかりもまばらになっているけど、あの女の子はまだいる。


帰ってくれないかな?

心配になる。

あの子の視線をたどると瞬に向いているように思えて嫌になる。


部活が終わって、瞬からメールが入った。

『まだいるよな?門のあたりで待ってろ』



門の前で待ていると、奥から騒がしい声が聞こえてきた。

言い合いに近い声


「俺に触るな!!」

「腕、組みぐらいいいじゃないですかぁ!」

この声…

校内の方を見ると、瞬と今さっきの派手な女の子。

腕を組もうとしてるけど、瞬が怒っている。

「瞬!」

気が付いたら、声をかけていた。

「悪い、杏。こいつがなんかついてきた。」

うんざりした感じ


「瞬先輩、この人誰ですか?」

腕を組んで仁王立ちしてあたしを睨んでくる。

怖っ!

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