キミの隣のイケメン君.

「杏?もしかして彼?」

乃々は近づいてきた彼を見てあたしに聞いてきた。

「瞬と知り合い?」

と山口くん

瞬って名前なんだ!かっこいい名前

「うん、昨日道に迷った時に助けられたの!」

まさかここで再会するなんて!

もしかして…運命?




「光樹!練習中だぞ」

彼が山口くんの肩を叩いた。

「ごめん!ごめん!」

悪そびれた様子もなく言った。

彼はあたしたちを睨み付け

「練習中に話しかけないでくれないか?それぐらい常識だろ」

と言った。


昨日と打って変わって優しくない態度…

もしかして昨日と違う人?
でも顔は同じだし…

てか何?あの態度!部活中に話しかけたのは悪かもしれないけど、もっと優しい言い方すればいいのに!




戻って行く二人の姿をじっと見ていると

「山口光樹!」

乃々がまた叫んだ。振り返った山口くんにケータイを見せつけた。




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