キミの隣のイケメン君.
「さっさと頼もう!腹へって死にそう」

光樹がメニューを開いて進めた。

「光樹、俺をこいつらに会わせるために呼んだな?」

「岸本からメールがあっただけ。いいじゃん!女の子とメシ食うだけだし」

最近男ばかり回りにいたからか?

はぁとため息ついてメニューを覗いた。




注文が済ませ、岸本がじっとこっちを見てくる。向かいに座っている山崎はずっと顔を上げないようにしている。

「佐原くんも、イケメンだね?中学の時かなりモテてたんじゃない?」

「まぁそれなりには」

「やっぱり。ところで杏のこと覚えてない?」

どっかであったけ?


顔を上げない山崎の顎をつかんで上を向かせた。

顔、真っ赤…


「あ、迷子の子」

昨日道に迷ってた女の子だ。

「えっと…」

目を合わせようとしてくれない。

「あの…」

「何?」

「昨日はありがとうございました!」

「当たり前のことしただけ」




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