キミの隣のイケメン君.
瞬side


「瞬」

練習用のユニホームに着替えて部室から出たところで人に呼ばれた。

この声…


「リツ」

どうしてここに?確か引っ越したって…まさかこの近く?

リツが着ている制服は見たことがあるのだった。

「元気だった?」

「うん…学校で瞬の噂を聞いたからもしかしたらって」

リツはじっと俺を見ながら言った。

「その制服ってことは、女子高に行ってるんだな」

「まさか瞬が通ってる高校の近くとは思っていなかったわ。」

あの時の笑顔のままだ…笑窪と八重歯が可愛いリツの笑顔をままだ。

リツ以外誰もいないようだから

「リツ、友達と一緒に来てる?」

「1人だよ。だって瞬に会うときは1人が一番いいの」

付き合ってる時もそうだった…試合とかは必ずリツは一人で来ていた。

なんとなく一人で来る理由はわかっている。



そのとき部室棟の影に誰かいるのに気が付いた。

スカートがちらちら見えている。

近づいてよく見ると、昨日会った山崎杏だった。



「ここでなにやってんだよ?」




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