キミの隣のイケメン君.

学校に着くとそれぞれの教室に向かう。

「あの!佐原先輩。」

振り向くと知らない女の子が手に可愛らしい手紙を持っている。

「何?」

「これ、読んでください。」

無理矢理渡されて、女の子は走ってどっか行ってしまった。

ラブレターか…下駄箱の中にも何枚か入ってたな…

ポケットに手紙を突っ込んで教室に向かった。




「やっと瞬が来た!」

教室に入ると俺の机を囲むようにクラスメートが立っている。

「また何かあった?」

机を見ると、たくさんのラッピングされたものが置かれている。

バレンタイン以来…まさか卒業式の日にこんなことになるとは…

「職員室に行ってダンボール貰ってくる。」

バックを教室に置いて、職員室に向かった。



他人は俺のことをイケメンって言う


顔は父さん似で整ってるし、身長は高い方

勉強はそこそこ出来るし、だいたいのスポーツも出来る。

部活ではサッカー部の部長をしてた。

友達は完璧って言う。

俺はどこが完璧なのかわからない。普通に生活して、好きなサッカーしてるだけ。

友達がたまに『彼女はいないのが不思議』って言ってくる。

彼女がいた時はある。告白されて付き合うけど、2カ月続いたことがない。

ふるのはいつも彼女の方で、別れ際に聞かれることがある。

『あたしとサッカーどっちが大切なの!?』

即効でサッカーって答える。それで別れる。



将来の夢はプロサッカー選手。この夢の邪魔は誰にもさせない…




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