キミの隣のイケメン君.
旅行に行くぐらい仲がいいんだ…もしかして幼なじみそれとも兄弟?
佐原くんってモテモテ…応援してる子たくさんいるし、宮城さんとも何か関係ありそうだし
「学校はどう?」
佐原くんが2人に聞いた。
「そーそー聞いて!奏と同じクラスになったの!双子一緒なのよ!」
ストレートの髪の女の子が少し興奮気味に言った。
「仕方がないだろ?双子なんだから、同じクラスになる可能性もあるだろ?」
「いいじゃない、葵。あたしなんか幼稚舎から今までずっと一緒よ」
もう一人の女の子が言う。
「優真くんだからいいじゃない」
「こっちも双子なんですけど」
「2人ともやめろ。ここで喧嘩するな」
「「はい」」
なんか佐原くんお兄さんみたい…
「杏、ケーキとカフェオレ来たよ」
乃々の言われて、我に返った。
聞き入りすぎた…
少し冷めたカフェオレを飲んで、一口サイズにしたケーキを口に運んだ。
「おいしい!」
「でしょ?たまにここに来るの」
乃々はいろんな店を知ってるよね…
「お前、どこに行ってもいるな」
後ろからこっちに向かって声がふって来た。
「へっ?」
振り返ると佐原くんが立っている。
.