キミの隣のイケメン君.

「佐原くん、久しぶり」

乃々は普通に挨拶した。

「あぁ」

今さっきまで優しかったのに急に冷たい口調になった。

「こちらの2人、お兄ちゃんのお友達?」

ストレート髪の女の子が優しく佐原くんに尋ねる。

「友達の友達ってところかな。えーと…」

もしかして名前忘れた!?

「岸本乃々です。」

「山崎杏です。」

とりあえず、自己紹介

「こっちは俺のファンらしいよ。こないだも応援に来てたし」

佐原くんがあたしを指差して言った。

こっちって!しかもファンじゃなし!!

「杏!いつの間にファンになったの?」

「なってないよ!」

「そなんだ。まっ、どっちでもいいよ。どうせみんな顔目当てだろうし」

顔目当て!?

「お兄ちゃん!何言ってんの?」

「だって事実だろ?」

「そうだけど…あっ!妹の佐原葵です。こっちは幼なじみで親友の春沢優奈ちゃんです。」

「はじめまして。」

優奈ちゃんは綺麗なお辞儀をした。

うわぁ美人さん…



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