キミの隣のイケメン君.

佐原くんたちは先にカフェを出て行った。



「あれ、すごく目立つね?」

乃々が出口を見ながら言った。

「そうだね…」

あんな美人2人を連れてたら目立つよ。しかも佐原くんかっこいいし

「そう言えば、宮城さんと話せた?」

この間のことを乃々に話していた。

「休み時間ごとにどっか行ってるし、時間ぎりぎりに帰ってくるし」

「そう。でも話してみないと」

「そうなんだよね…」

どうしようか?


「そろそろ、第二段行く?」

「そうしようか」

カフェを出て、もう一度お店を見て回ることにした。




「杏って、昔から面食いだよね」

いきなりそう言われた。

「はっ!?」

「だって、佐原くんのこと気になってるでしょ?」

「まぁ…ぶつかって助けてくれた時は王子様って思ってけど…」

「現実は王子より俺様よりだったでしょ?」

「うん。」

現実はうまくいかない…これが当たり前かもしれない…
あんなにかわいい子たちに囲まれてたら、あたしなんてブスにしか見えないよね…



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