キミの隣のイケメン君.
晩飯を食って、部屋に戻り宿題をしていると光樹が帰って来た。

「もう門限ぎりぎりだな?」

時計は10時をあと数分で指すところだった。

「女の子たちが逃がしてくれなくてさ」

「ふーん。その様子だと晩飯食ってきたんだろ?」

「うん。それより瞬!宿題見せて」

「自分でしろよ。」

最近の夜の会話はこれがほとんどだ。

飽きない奴だよな


「そう言えば、談話室で瞬の妹たちの話してたよ。」

まだ話になってるのかよ

「一人は妹だけど、もう一人は幼なじみだよ。」

光樹にはきちんと話しておこう。

「写真みせろ。」

本棚に閉まっているアルバムを取り出して、光樹に見せた。

「一番最初のページに5人並んだ写真があるだろ?」

「うん」

俺が中2の時の写真で、左から俺、奏、葵、優真、優奈の順に並んでいる。光樹に説明した。

「可愛いな!」

「葵の彼氏は優真なんだよ。」

「へぇ~」

許可なく光樹がページをめくり始めた。



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