キミの隣のイケメン君.
「好きだったよ。でも、俺の夢の邪魔をした時は嫌いだった。もういいか?俺急いで帰らないといけないんだよ。」
ちょっとひどい言い方だったかな?
「ごめん。高校生になっても頑張ってね!」
「あぁ。リツも頑張れよ」
正門の所には知ってる奴が数人立っている。
「「瞬兄!」」
「優真に優奈!お前ら学校は?」
母さんの親友の子で、俺の幼なじみの城田優真と優奈の双子。こいつらは葵や奏と同い年
で俺の弟と妹みたいな奴ら。
「俺たちの学校も卒業式で休みなんだ。」
こいつらの父親は会社の社長をしていて、いわゆるお坊ちゃまとお嬢様。
「へぇ~、葵たちももうすぐ出てくるだろう。」
門の前で立っていると、母さんと父さんがダンボールをもってやって来た。
あっ…ヤベ、忘れてた…
「瞬、担任の先生にこれ渡されたんだけど、これなんだ?」
今にも怒りそうな父さん。
「朝、学校に来たら机の上に置かれてた物。」
「まるでバレンタインね!」
とラッピングされたプレゼントを一つ取りだした。
「こんなにモテる子供になっているとは…」
はぁーとため息をついたて、ダンボールを置いた。
「車を回してくる。ここで待ってろ」
しばらくすると、葵と奏が出てきた。
「お兄ちゃん、女の子たちが捜してたよ。一緒に写真撮りたかったとかボタンが欲しかったとか」
絶対嫌だ!俺の制服は最後まで綺麗なままがいい。
「早く帰ろう!」
「相変わらず、瞬兄モテモテね!」
と優奈が笑ってつついてきた。
好きでもててるわけがない。
「車来たわよ。」
やっと来た!
真っ先に車に乗り込んだ。
「俺たちの車は後できますから。先に行ってください。」
優真と優奈は門の所に残った。
今から家で卒業パーティーをする予定。それから3時頃に高校の方に向かう。
「お兄ちゃんは少し家の外で待てね!」
と葵に言われたから、外で待っていると優真と優奈が到着した。
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