キミの隣のイケメン君.
日がかなり指している。

日焼けしちゃいそう!

というか眠い

開園と同時に入ろうとしたから、朝早く起きて電車に乗ってきた。

「杏!メイク落ちるよ」

眠くて目を擦っていたら乃々に怒られた。

「うん…」

と言うか、乃々さんすごく気合入ってません?

メイクもいつもより気合入れてるようだし、服装も乃々のスタイルにぴったり

「杏、眠いの?」

リツちゃんも可愛い格好している。

あたしちょっとボーイッシュ過ぎたかな?めちゃくちゃ動ける格好してきた。



開園して、女3人で回っていると…

「ねーねーもしかして女の子3人で来てるの?」

男の子3人に声かけられた。

同い年ぐらいかな?どっかで見たことあるような…

乃々は一瞬嬉しそうな顔をしたけど、一瞬にして暗い顔になった。

「どうしてここにいるの?もしかしてあたしのストーカーになった?」

声をかけてきたのは乃々の元カレとその友達だった。

「違う!こいつらに誘われてここに来ただけ。」

「あっそ!一緒になんか遊ばないわよ。行こう!杏、リツ」

早足で乃々が行ってしまう。急いでリツちゃんと追った。



「待ってよ!」

少し行ったところでピタッと足を止めた。

「こんなはずじゃなかったのに…」

今にも泣きそうな声…

「乃々、大丈夫?」

「うん。」

「あの人が元カレ?」

リツちゃんは初めて見たんだ。

乃々が力なくうなずいた。




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