キミの隣のイケメン君.
「瞬くんは青華よね?」
「はい。今は寮で暮らしてます。」
どんな質問されるのか…たぶん杏から聞いてちょっと知ってるんだろうな
「杏からサッカー部って聞いたわ。それに寮生ってそうとう頭いいのね」
「それぼどでも。」
中間試験で学年2位だったけどな
「将来はやっぱりサッカー選手?」
「はい。でも、きちんと考えてます。もし怪我とかしてサッカーができなくなってもスポーツに関係する仕事をしたいと思ってますからそのために勉強をしてます。」
これは父さんに高校が決まってから言われたこと。
勉強をおろそかにするなって
「偉いのね。杏もちゃんと将来考えなさいよ」
杏の夢とか聞いたことないな
「きちんと考えてます!」
言い方が嘘っぽい。まだきちんとは考えてない言い方
「そろそろ行こうよ。」
杏に手を引っ張られたけど、どこに行くんだよ?
「お茶とケーキ、ありがとうございました。」
杏に手を引っ張られるがまま、2階に上がった。
「ここ杏の部屋?」
「うん。」
ドアを開けると杏の匂いでいっぱいだった。
とても明るいオレンジや黄色を使っているかわいい部屋だった。
棚の上にはたくさんの写真が置かれている。
「杏らしい部屋」
「何それ?」