キミの隣のイケメン君.
杏side


この手

まさかチューされる!?


って思ってたのに顎から手を放された。

「あっ、そう言えば光樹とリツ付き合い始めたな」

話を変えられた。

「うん。びっくりだよ!リツちゃん瞬のことが好きって言ってたし…」

「だよな。俺としては嬉しいんだけど。」

嬉しい?

「何怖い顔してんだよ?俺は一度別れた子とは付き合わない主義なの。リツはそれを知ってるし、俺はリツのこと女の子として見てないから。」

わかってる。わかってるけど…

「リツちゃんはそれでよかったのかな?」

リツちゃんが考えてることがよくわからない。

好きなのにあたしに瞬を任せるし

「あいつはただ俺のことを心配してただけだよ。たぶん」

リツちゃんって謎

「わかりにくい奴だと思うけど、仲良くしてやってな。」

「当たり前!」

たぶんリツちゃんは瞬と付き合っていろんな目にあったんだろうな…




「心配するかもしれないけど、これからたくさんの練習試合とか試合が入ってるから。なかなか遊べる日がないと思うけどいい?」

それは仕方がないよ。

瞬の夢をあたしが壊すわけにはいけない

「うん。試合、見に行ってもいい?」

「いいよ。どこであるかとか連絡するよ。」

にこっと笑った瞬。

この笑顔に何人もやられてるんだろうな…

今までに何人に告白されたんだろう?

聞きたいような聞きたくないような…

「この写真の杏、全部メガネかけてるけど今コンタクト?」

「そうだよ。乃々にいろいろ教わって高校デビューしてみたの」

瞬はふーんとだけ

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