キミの隣のイケメン君.

あたしが入学する高校はこの辺ではかなり有名な女子高。

「あと15分あるわ。杏、トイレ行こう。その崩れた髪とメイクを直そう。」

「でも、クラス分け見なくていいの?」

「大丈夫よ」

なんか自信ありげ…何されるんだろう?



トイレに連れてこられて、メイクから直された。

「完成。時間ないからナチュラルに仕上げた。次は髪ね。」

丁寧に髪を解かれ、何かスプレーをされた。

「はい、終わり。クラス分け見に行くよ」

「乃々!ありがとう!」

自分でしたより綺麗になってんですけど!!




5分前だったから、あまりクラス分けの所に人がいなかった。

「杏!同じクラスよ!」

「え!?嘘!ほんとだぁ!!」

「早く教室行こう」




教室にはすでに人がたくさん座っていた。

さすが女子高…たくさん女の子がいる…

黒板に席が書かれてた。

「ちょっと席離れちゃったね?」

あたしの苗字は山崎で、乃々の岸本だからね…仕方がない


やった!窓際の席だ

近くの席のこと仲良く出来るかな?

ちらりと隣を見ると、乃々レベルの美人さんが!!

声かけにくいな…でも…

「ね!あたし隣の席の山崎杏。よろしくね。」

「宮城リツ(ミヤシロ リツ)、よろしく。」

それだけ?

自己紹介しあいっこしただけで、宮城さんはこっちに振り向いてくれなかった。



担任の先生は若い女の先生で、入学式も終わって、今日の行事が全て終わった。

「乃々!帰ろう!」

乃々はケータイを閉じて、にっこりとした。

なんか嫌な予感…



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