twins☆love
僕たちは聞いてしまった。本当にただの家庭教師だったの、と。
でも…聞いたら樹璃の中のなにかが壊れそうだった。樹璃が自然に話すのを待とうとも思った。
でも、僕たちにそんなことはできるはずもなかった。
だって、僕たちは樹璃のことが好きなんだよ?
好きだからこそ聞かないという選択もあったのかもしれない。でも、僕たちは聞きたかった。
多分僕たちは、君の悲しい思い出を君の記憶から無くして欲しかったんだ。
だって君の記憶には他の男の記憶なんていらないよ。
君の記憶には僕たちの姿だけ残っていればいいんだ。
他の記憶なんて抹消しちゃいなよ。