HEART
カフェに一人取り残されるとただボーっとさっきの出来事を頭で整理するほか無かった。

水月先輩は芸能人なのに、あたしみたいな一般人と一緒に暮らして大丈夫なんだろうか…とか。

もしかしたらあたしの事を覚えてる…。

「はぁ…」

深くため息をつくと残されたメモとお金を手にとって、メモに書いてある文章を読み上げた。

090-XXXX-XXXX

SHOW-TIME.QAMUSICLIFE…@ezweb.ne…

水月 光唄 ミツキ コウタ/Pinky&Blue所属

「これ名刺やん!!」

よ~く見たらそのメモみたいな物は名刺だった。ジッと良く見ると裏に「連絡して」と書いてある。

クシャッと紙を潰すとお金を払い、カフェを出た。聖斗にサヨナラをする為に。

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