HEART

ごめん


学校に着いて、三年の廊下を歩いているとたくさんの人が集まっている箇所があった。

その中心をジッと見てみると、そこに居たのは水月先輩だった。

「水月先輩!」

思わず昨日の事を謝りたくなり、大声で先輩を呼んだ。すると先輩が反応するよりも早く周りに居た一人の男子があたしを見る。

「南条じゃん!相変わらず可愛いな」

と小さな声でどうやら皆に話しているようだ。

…ってかあたしの何処が良いんだろうと思っていると何故か皆どこかへ行ってしまった。

「……?」

疑問符を浮かべているとムッとした表情の先輩がこっちに近寄って来た。

< 20 / 41 >

この作品をシェア

pagetop