恋する季節の後ろ髪

 お高い低反発枕やベッドを買う代わりに、シーツを一式洗って干してみたりして。

 焼きたてのパンみたいな、お日様の香りに包まれたり。

 新色のマニキュアの代わりに、旬の食材を使った料理でテーブルを彩ってみたり。

 時間を“おねだり”して、久しぶりに映画を“はしご”するのだっていい。

 底に溜まった“澱(おり)”をかき混ぜて。

 たくさんのキラキラを採りこんで。

 レンジでチン、という風にはいかないけれど。

 私はこれからもその『愛』というやつを温めなおす。

 今のところはまだ。

 写真に“おひげ”を書き加えるくらいで、この胸の内がほくほくしちゃうから。











 でも気をつけなさいよね。

 アナタより居心地のいい場所がみつかったりしたら……





 なんて。

 そのくらいの“脅し”を掛けるのは、女の特権、ね?


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