爆走★love boy
吐き気と共に血を飲み下したとき、教室のドアが開いた。



一瞬、全員の視線がそちらへ注がれる。



ナナミ!?



その期待を胸に、私も視線を移動させた。



しかし、そこに立っていたのはいつものように両手一杯の資料を抱えた樹先輩だった。



その姿を見た瞬間、みんなの興味は一瞬でなくなり、再び私に好奇の目が向けられた。
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