爆走★love boy

私はその翌日、学校でその友達に謝った。



すると彼女は一瞬は嫌そうな顔をあからさまに表に出したものの、次には微笑んで


『いいよ。その変わり、一緒にエンピ買いに行こう？』と、言ってくれたのだ。



そんな思い出をしまいこんで、私は先輩の横顔を見つめた。



先輩は、ナナミの彼氏を殴ってしまったことはさすがに忘れていないと思う。



けど、殴られた本人よりも気にしていないのも、事実だろう。



「亜美、どうした？」



「え？　ううん、なんでもない」



ボーッとうつむいて歩いていたら、危うく前から走ってくる子供にぶつかりそうになってしまった。




「ゲームセンター、行く？」