爆走★love boy
自分たちしかもっていない、見ていないというのはただの思い込み。



その事実に私は数々の変顔プリクラを思い出していた。



「やだぁ……」



かぁぁっと赤くなって、そういえばお気に入りのゲームセンターに行くたび、店員さんの目つきが変わる気がする。



なんて、被害妄想も膨らんだとき……。



グイッといきなり肩を抱かれて、そっちへ引っ張られた。



えっえっえっ?



焦ったせいで余計に事態が把握できなくて、バランスを崩しかけた体は肩を抱いている誰かによって支えられた。



「亜美……?」



え――……?


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