爆走★love boy
「それと、ナナミの彼氏のことなんですけど……」



言いながら、自然と自分が敬語になっていないことに気づく。



今更変えるのも変だから、いっか。



「あぁ。


俺、あいつ嫌い。亜美の元彼も嫌い」



さっきと同じように、アッサリ言い切った先輩。



結構ヒドイことを言っているような気がするけれど、あまりにさわやかな笑顔を見せられて、嫌な気はしなかった。



「どうして?」



「女を泣かすやつって、嫌なんだ」



その言葉に、思わずドキッと胸が高鳴る。

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