爆走★love boy
そう思った脳裏には、今朝すれ違いざまにニヤッと笑った雅紀君がいて。



ここに来る間に携帯電話が震えていたことを気にしている自分がいる。



「いい天気だねぇ」



私はソッと目をとじて、ポケットの中で再び震え始めた携帯電話の振動を、感じていた――。

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