爆走★love boy
「じゃぁね、バイバイ」



そう言いあってすぐにお互い別々の方向へと歩き始める。



歩いて帰ると20分はかかるだろう。



家に着くころには真っ暗になっているかもしれない。



そう思い、自然と歩調は速くなっていく。



「さむぅ」



春といえど、夜はまだまだ冷え込む。



両手をさするようにして温めていると、目の前の人影に気がつかなかった。
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