爆走★love boy
強引に私の腕をつかんだまま、歩き出す。



「や……だっ!!」



連れて行かれまいと、体をくの時に曲げて重心を落とす。



その瞬間雅紀君が振り返り、私の頬に鋭い痛みが走った。



一瞬、起こったことが理解できなかった。



目の前が真っ白になって、星が瞬いて、痛みが訪れ、殴られたんだと気が付く。



しかし、気がつくと同時に二発目が飛んできて、私は完全に意識を手放してしまったんだ――。
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