爆走★love boy
「っ……」



男の手から懸命に逃れようと身をよじる。



しかし、みの虫状態で暴れたってたいした反撃になんかならない。



寝がえりをゴロゴロと繰り返すだけが精一杯で、それだけなのに体力はどんどん消耗していく。



「ちょっとおとなしくしてろっつうぅの!」



往生際の悪い私にイラついたのか、男の手が頬を打った。



ペチンッと、軽い音が響く。
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