爆走★love boy
斎藤君の顔がどんどん青ざめていくのがわかる。



でも……。



「俺はここで見てるから、好きにすれば」



先輩のそんな声が飛んできたのだ。



言葉を失う男子生徒。



私の視界は、一瞬にして涙でゆがんだ。



ドアにもたれかかるようにして立っている樹先輩が、冷たい視線を投げかけてくる。
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