爆走★love boy
先輩の話しに耳を傾けならがらも、入学式のときナナミから聞いた話を思い出していた。


やっぱり、今の龍ヶ崎は、これでも平和なんだ……。


「その話、俺聞いたことある……」



斉藤君が、思い出したようにそう言った。



「荒れ果てた龍ヶ崎を、たった半年である程度まともに変えた伝説の人物がいるって……」



「あぁ、お前知ってたのか」


樹先輩は、それなら話しが早いと、立ち上がった。


伝説の男!?


まさか、その人物って……。


「もう察してると思うが、この学校をまともに変えたのは、俺だ」
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