爆走★love boy
生徒は当然ながらまだ授業中で、外に人の姿はない。



私は、ギュッとスカートの裾を握り締めた。



にじみ出ていた涙はいつの間にか引っこんで、かわりに手に汗をかいていた。



大きくて真っ白な校舎を見上げる。



この中に、雅紀君がいる。
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