爆走★love boy
その間に白髪交じりの背の低いおじさんはジロジロと私の制服を眺めまわし、怪訝そうな顔を浮かべる。



「あんた、龍ヶ崎の生徒か?」



そう訪ねてくる声はさっきよりも低く、警戒している。



どうしよう。



早くなにか言わなきゃ、追い出されちゃう。



そう思うのに、思うように言葉が出てこない。

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