爆走★love boy
「1年の雅紀ってヤツ。苗字はえっと――」



私が苗字を伝えると、おじさんは「はいはい、お待ちくださいね」と、愛想よく笑いながら客室まで連れて行ってくれた。



茶色い大きなソファに体を沈める先輩に、私は「あの名刺って?」と聞く。



「ん……まぁ、ちょとね」
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