爆走★love boy
後ろからそんな声が聞こえてきて、私はようやく事態を把握することができた。



私誰かの上に転んじゃったんだ。



「ご、ごめんなさい!」



慌てて飛びのけると、床に散らばったプリントと私に下敷きにされた男子生徒の姿があった。



「大丈夫大丈夫」



そう言ってクスクス笑っている彼は――。



細身でサラサラの髪、少しだけ着崩した制服に整った顔。
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