爆走★love boy
私はあわてて携帯電話を取り出して、何か連絡が入っていないかと確認した。




けれど、相変わらず雅紀君からの返信はなくて……。



嫌な予感を胸に抱きながらも、私はコンビニへと入って行く。



狭い店内、気づかれないように俯いたまま雅紀君のすぐ後ろの棚に隠れるようにして立つ。



こんなの悪趣味だってわかってる。



性格悪いよって。もう1人の自分が言ってる。



でも――。



雅紀君の隣に立つ、見知らぬ女の子に気づいてしまったから、私はそこから動くこともできなかったんだ。
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