爆走★love boy
そこまで考えて、ギリギリで我慢していた涙がついに溢れ出した。



数時間前まで、雅紀君に全部をあげたいと願っていた私。



あの手は、どんなふうに私に触れるのかなって、緩んでた頬。


それらが、一瞬にして消えていく。



流れ出した涙は止まらなくて、私は勢いよくコンビニを出た。



私、そんなに雅紀君のこと縛りつけてたのかな?



私、そんなにわがまま言っちゃってたのかな?



「ひっ……う」



わかんないよ。



ちゃんと言葉にしてくれなきゃ、わかんないよ――。

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